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9. データ品質管理

9.2 ボーリングデータの品質確認

Point.2 ボーリングデータの品質を確認する

ボーリングデータは地下の情報を知るための信頼性の高い一次データです。3次元地質・地盤モデルを構築する際に既往ボーリングデータを用いる場合は、その品質を確認しなければなりません。特に、ボーリング調査は同一目的・同一条件下で実施されているとは限らないことに留意する必要があります。

表9.2-1 ボーリングデータの品質確認項目の例

tb090201.png

■ボーリングデータの品質確認内容
ボーリングデータの品質確認項目の例を表9.2-1に示します。ボーリングデータは、調査目的や調査年代によっては同一地質でも地質区分が異なることがあるので、必要に応じて統一を図ります。また、ボーリングデータをDB化している機関毎に座標の入力精度、管理精度が異なる場合があります(図9.2-1)。
 ボーリングデータの地質情報に質的な差異が認められた場合は、例えば、下記のような優先順位を設けてデータを選別します。なお、選別した場合は、必ずその記録を残してください。

 

【実施機関】
  同じプロジェクト(貸与資料)のもの > 公開データ

【実施時期】
  新しいデータ > 古いデータ

【記事の有無、地質・土質分類の妥当性】
  地質・土質区分や記事が詳細 > 大雑把

【位置精度】
  座標の取得精度を考慮する。緯度・経度座標の秒単位で小数点以下が丸められているものは使用しない等

 

Fig090201.png

図9.2-1 座標やデータ定義の違い(引用:14)

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