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7. 積算と発注

7.1 発注の視点と課題

Point.1 発注時に3次元地質・地盤モデルの要求性能を決定する

3次元地質・地盤モデルが完成した段階で要求性能を変更する必要が生じた場合、手戻りが大きくなることや無駄な作業を強いる可能性があります。このため、発注仕様書の段階で、目的や対象物、地質・地盤モデル、対象フェーズ等を明確にし、想定される利活用場面を可能な限り考慮して、3次元地質・地盤モデルの要求性能を決定しておく必要があります。

Fig070101.png

表7.1-1  モデルの詳細度の例(引用:11)

■3次元地質・地盤モデルの要求性能を設定する
3次元地質・地盤モデルが完成した段階で要求性能を変更する必要が生じた場合、手戻りが大きくなることや無駄な作業を強いる可能性があります。このため、発注仕様書の段階で、次に示す目的、属性情報、成果品様式を決定しておく必要があります。

 

①目的を明確にする
3次元地質・地盤モデルの仕様を決定するために、活用目的(地質構造の解明、トンネル設計、地すべり対策、橋梁基礎安定性検討など)を明確にします。また、調査、測量、設計、施工、維持管理などの各フェーズ間で、モデルを引き継ぎ、更新しながら事業を進めていく場合は、モデル作成条件がどのフェーズにあたるのか記録しておきます。

②作成する地質・地盤モデルと必要な属性情報を決定する
活用目的を満足するモデルを選定(「3.2」参照)するとともに、モデルの引継に必要な属性情報をリストアップします。

 

③既存資料を参考にモデルの詳細度を決定する(表7.1-1)

活用目的を明確にしたうえでモデルの詳細度を決定する。目的に応じて、どの程度まで3次元モデルで表現するか明記します。なお、地盤モデルの詳細度については、現段階で定義されたものは無いので、発注者・受注者で協議のうえレベルを決定します。地すべり機構解析の例を表7.1-1に示します。

 

④成果品の様式を決定する

成果品の様式や範囲は、具体的な利用場面(「8.1参照」)を考慮し、発注者・受注者で協議のうえ決定します。

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