top of page
8. 作業計画
8.4 作成範囲
Point.4 適切な解析領域を設定する
3次元地質・地盤モデルは補間計算を用いて作成します。補間計算によるモデルの発散を抑えるために、モデル作成範囲よりも広い領域で計算することを推奨します。
■解析領域の考え方
3次元地質・地盤モデルの補間計算に際しては、ボーリング位置における地質境界点や断面図に示される地質境界線より抽出した”点データ”の座標値を用いることが一般的です。
モデル作成範囲(空間補間計算する範囲。解析領域ともいう)内のみに”点データ”が分布すると、外挿処理範囲は発散します(図8.4-1)。この発散を抑えるためには、モデル作成範囲外のデータも用い、モデル作成範囲よりも広い領域で境界面モデルを計算することを推奨します(図8.4-2) 。
一方で、モデル作成範囲を決めた後にデータを集めることもあります。この場合は、不足範囲のモデルを作成するための補助地質断面図や補填データが必要になります。広域の地質モデルを作成する場合は、地域的特徴(地形・地質や行政単位等)による小領域で分割して作成し、後にそれらを合成して一つのモデルに統合することもあります(図8.4-3)。
図8.4-1 面モデル形状の発散例(引用:1)
図8.4-2 面モデルの発散を抑える方法(引用:1)
図8.4-3 モデル構築エリア分割の例(引用:12)
bottom of page