7. 積算と発注

7.2 積算の考え方

Point.2 3次元地質・地盤モデル作成の難易度を知る

事業の種類や規模、目的などにより、多様な3次元地質・地盤モデルを扱うことが想定されます。一般に、地質・地盤モデルの定義の数だけ作業時間を必要とするため、モデルの数と作業負荷は比例すると言えます。また、その作業負荷は、対象範囲や地層の数、ボーリングの数だけで単純に割り切れるものではなく、情報の質と量に応じて3次元地質・地盤モデル構築の難易度が変わることに留意する必要があります。

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図7.1-1 地質モデルの複雑度の例(引用:1)

■3次元地質モデル作成の作業負荷
3次元地質モデルは、事業の種類や規模、目的などにより、単純な2層モデルから、褶曲・断層などを含む非常に複雑なものまで、多様なモデルを扱うことが想定されます。一般に、地質モデルの定義の数だけ手間がかかるため、地層の枚数と作業負荷が比例すると言えます。例えば、単純な2層モデル(仮に複雑度2とする)に対し、3層モデルでは“複雑度3”、これに厚みを持つ断層が1つ加わると“複雑度7”となります(図7.1-1)。
 また、3次元地質モデルを構築する際は、従来の2次元断面に比較し、多くの地盤情報(ボーリングデータ、ルートマップ、物理探査結果など)を統合的に取り扱います。扱う地盤情報の数量や、既存地盤情報の見直しの有無も作業量に直接影響します。

■3次元地質・地盤モデル構築の難易度
3次元地質・地盤モデルは様々な条件で構築の難易度が変わります(表7.1-1) 。例えば、火山岩・深成岩・変成岩、非整然層など、検討対象地域が複雑な地質で構成されている場合、3次元地質・地盤モデル作成の難易度が高くなる。難易度が高くなると作業により多くの手間と時間を要することになります。 
 また、地質調査データの質や量、作成するモデルの数、解析領域の広さやモデルの解像度・分解能も、モデル構築の難易度を左右する要因となるので、積算時に注意が必要です。

表7.1-1 3次元地質・地盤モデル構築の難易度の目安(引用:1)

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