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4. モデル利用に際しての留意事項
4.1 地質調査データの品質管理
Point.1 地質調査成果の品質を記録する
要求事項に合った3次元地質・地盤モデルを構築するためには、相応の品質が確保された地質調査データを使用する必要があります。3次元地質・地盤モデルの品質を明示するためには、使用した地質調査データについて品質を把握する必要があります。
表4.1-1 地質調査品質の評価記録例(引用:1)
湾岸埋立地における施設設計を想定した地質調査の品質評価記録
■地質調査の品質基準
地質調査業務に適用される品質基準は、共通仕様書や技術要領、および、業務特記仕様書の規定が用いられます。3次元地質・地盤モデルを構築するには、科学的、かつ、合理的に組み立てられた地質・地盤モデルが必要になります。また、複数の業務で得られたデータを使用することもあり、その場合は品質を統一的に評価する必要もあります。
地質調査成果の品質基準としては、日本地質学会が定めた「地質基準」(引用:7)があります。この基準は対象とする地質体に応じて、地質調査の到達レベルでランク分けした性能基準を示したものです(表4.1-1)。
ただし、個別業務のボーリング等の調査結果や調査報告書に性能基準が記述されていることはありません。そのため、性能基準を適用する場合には、当該データを取得した調査の報告書の業務目的や地質解析結果等の記述から、性能基準のランクを読み取ることが必要になります。
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