top of page

8. 作業計画

8.6 ソフトウェアの選定

Point.6 目的に合ったソフトウェアを選定する

近年、3次元グラフィックスをストレスなく扱える高性能PCも安価に入手できるようになり、ユーザーにとってハードウェアの利用環境は整ってきました。3次元地質解析の専用ソフトウェアは国内外で様々な性能のものが販売されており、フリーソフトも存在します。専用ソフトウェアの選定に際しては、作成するモデルの対象、トレーサビリティ、使い易さ、経済性等を考慮する必要があります。単体のソフトで全機能を網羅しなくても、複数のソフトを連携させて処理を行うこともあります。

Fig080601.png

図8.6-1 3次元地質解析システムに求められる機能のイメージ

■3次元地質解析技術の実行手段
近年、ソフトウェアの進化やPCの性能向上に応じてモデル化規模の拡大や、表現できる地質事象が増えてきました。専用ソフトウェアも安価なものやフリーソフトが増え、技術者にとって利用環境が整い選択の幅も広がっています。
 ただし、フリーソフトは作成するモデルに制限があったり、バージョンアップやユーザーサポートが期待できないなど、実務には不向きなものもあります。また、市販のソフトでも、作成できる地質・地盤モデルの種類や、作成するモデルのサイズや数が制限されるものなど、カタログでは見えないスペックもあることに留意する必要があります。

■教育や訓練の必要性
新しい技術を導入する場合、操作スキルを取得するための教育・訓練は不可欠です。専用ソフトは高機能であるため、習熟に時間が必要なものが多く、ソフトの操作スキルを習得するための教育・訓練の場が必要です。

bottom of page